江東区の深川エリアに引っ越しました。
駅でいうと、清澄白河と門前仲町の間ぐらい。清澄庭園の向かいだから、清澄白河駅のほうが少し近く。木場公園と現代美術館もすぐに行ける距離で、ブルーボトルコーヒーに至っては図らずも二軒隣のご近所です。近くに川があるところに住みたい、というプチ夢も叶いました。
今回で、東京に住んで3拠点目。高円寺のものすごく狭い(と自分では思っていた)1Rから、間取りとしては大躍進の1DKになり、なんと独立洗面台と脱衣所まである豪華さ。これで深夜に冷蔵庫が思い出したように稼働する「ブォーーーン」という音に睡眠を阻害されることもなくなりそうです。
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引っ越しは大変だ。3年前に三鷹から高円寺に引っ越したときは、前日に引越し手伝いで呼んだ友達に呆れられて「これは明日からも住み続ける人の部屋だよ……」という名言を生み出させてしまったのだけれど、今回もほとんど成長はなく、前日にほぼ徹夜で荷造りする始末。
高円寺の旧住居での作業はあまり楽しいものではなく、三鷹から引っ越した時のダンボールのまま一度も開けなかった、なんていう物も発見して、改めてこの3年弱はあまり落ち着かなかったんだな、とも思い直す。
ほとんど活躍させてあげられなかったキッチン、地デジ対応なのにデジアナ変換でしか番組が見られないテレビ、ぺしゃんこになった座布団や今にもスプリングが飛び出そうなマットレス、気に入らなかったけど慌てて買ったままの中途半端なカーテンなどなど……。
なんだかあまり、ここでの3年間は素敵なものじゃなかったかもしれないな。そうやって、心のなかでつぶやいたらようやく少しだけ寂しくなってしまった。ごめんね、この部屋が悪いわけじゃないんだろうけども。
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勤務先のオフィスが八丁堀に移転することになり、それなら少しでも近くに、と転居することにした次第。だけれども、なぜかこのエリアにはピンときていて正味2年ぐらいは物件を漁っていたんだよね。
前のマンションからでも通勤できる距離だけど、いろんな言い訳を壺の中でごちゃまぜにして、全部エネルギーに変えてもう少し楽しい(正しい?)毎日を過ごす原動力にできたら、と転居に踏み切りました。
忙しい仕事だからって生活がめちゃくちゃになったのも工夫が足りないだけだし、もしかしたら工夫どころか気持ちだけでもなにか変わるかもしれないし。
本当は賢い方法ではないけれど、そんな自分の弱い部分もこれまで住んでいたところに置きざりにして、新しいところで社会人としてのにばんめの一歩を踏み出すことにした。
だからやっぱり、高円寺の家にはごめんね。
これから先はもう少しだけ胸を張れるような生き方をしよう。やりたいことにも、どうやったら近づけるのか具体的に考えよう。ちょっぴり料理もしよう。枕カバーも頻繁に洗おう。
もしかしたらまだ、引っ越し前のあのマンションの本当の掃除が、終わっていないのかもしれないなぁ。