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Jul.

2015.07.20

合唱曲「にばんめの一歩」を演奏しました // はらわた@第70回東京都合唱祭

2015年7月20日(月・祝)飲み友達でもある大学の先輩原田さんとの企画「はらわたver.2.0」で、第70回東京都合唱祭に参加しました。新曲「にばんめの一歩」を書いて披露してきましたよ(*_*)

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PDFで開きます。ぜひみなさんで演奏してみてください!

はらわた ver.2.0

昨年度「大事なこと」を演奏するために企画をやろうよ、と言ってもらって立ち上がったはらわた。はじめは一回ポッキリの集まりだし、と思っていたけれど、面白い集まりになったよね、というところから次もやれたらいいなぁとぼんやり思っていた。

そんなところに、2015年初ごろだったと記憶しているけれど、驚いたことに歌い手としての合唱仲間でもある作曲家の田中達也先生が僕の書いた「大事なこと」をアカペラ編曲してくれるという話が舞い込んできた。(これまた、発案は歌仲間のJ氏とのこと)それならばはらわたでやるしかない、とver.2.0に至った今回でした。

はらわたは、第一回目と同じく僕の裏テーマとして「原田さんが指揮をふる場所を」ということはあるのだけれど、二回目にして「普段は合唱(音楽)に触れていない人でも遊びに来れる場」「離れていた音楽に向き合うきっかけの場」というような思いを託すことにしました。

前回のはらわたで、久しぶりに歌った!あるいは、歌いたくなった!音楽っていいよね!というような声を聞くことができて、それがなんて素敵な気持ちなのだろうと思ったからでもあります。
そんなぼんやりと考えていたことを、せっかくだから今回のステージの中身にも繋げたいな、そんなふうに考えながら仕上げたのが「にばんめの一歩」です。

「にばんめの一歩」を書く

実を言うと、曲のテーマは去年の合唱祭の直後に決まっていた。次に書くならこういうことだな、と。

仕上げるまではすごく大変だったのだよね。
何度も言っているけれど、僕は芸術家ではない(職業音楽家、という意味も含めて)ので、本番が決まっていて、それに向けて曲を書くなんてことは経験したことがなく。何か書かなくちゃいけないと思えば思うほどうまく筆が進まない一方で、書き上げるまでにはかなり苦労(時間を使うという意味で)してしまった。

けれど嬉しいことに、はらわたというのは、合唱の場だけどミュージシャンがたくさんいる、そしてミュージシャンとして僕を扱ってくれる(プロの、ということじゃないよ)ところだったので、荒削りの素材レベルで持っていった楽曲の、一番美味しい料理の仕方を一緒に悩んでもらえるシーンがとても多くて楽しかったのが印象的。

“うたいながらつくる”
うん、それもいいじゃない、とある種逃げるように肯定してみたけれど、思い返せばそれこそ真理のような気もしてきた。これはいつもの癖で他の世界につなげてしまうと、プロトタイプを繰り返しながら新商品を作るようなものだ。ユーザーテストというのは今の時代、最大の情報の武器になるわけだし。

Evernoteに残っている7月の日付のメモは、一部そのまま曲のテキストにした。
だけど、テキストを仕上げるのが一番大変だった。こちらもしつこいが、作詩家ではないわけで、気取るとてからこぼれ落ちるし、あまりにも飾り付けをしないとMSPゴシックで打ち出した町内会のポスターみたいになってしまうし。

関係はないけれど、こんな友人の投稿があったりもしてふむふむ、と。その勇気と強さがないから、作詩家じゃないし、と逃げるように保険を貼ってしまうのかもしれませんね。

いちばんはじめは、思い切りと飛び出す勇気だけで何とかなってしまうことも多いけれど、さぁその次はどうだろうか。ビギナーズラックなんていう言葉もあるけれど、続けていくこと、続けていることがベテランの”弱さ”になってしまうことはたくさんある気がする。

昨年はじめの一歩を踏み出したはらわたという団体が、図らずも2度めに向かって動き出す。そんなはらわたの姿そのものでもある、という言い訳で「にばんめの一歩」を書きあげました。

「にばんめの一歩」演奏に向けて

原田さんは初見から「アイリッシュだ!」と言ってくれたけど、去年の「大事なこと」のクラス合唱風ともまた違う雰囲気の曲になってこれはこれで面白いかな、と思っています。EmとGの平行調のかけあいの中で、ポジティブ・ネガティブだったり善・悪だったりというような二項対立をはっきりさせない色味を出せたかな。

リズムが味でもある曲だけど、ちょうどいいところにドラマーの合唱人である木幡くんがいたのでカホンをお願いし、昨年度のはらわたで素敵な伴奏を添えていただいた大橋さんのピアノと。合唱祭だったし、飛び道具的なステージになったのもそれはそれでよかったかしら。

書き上げるのが遅くて練習不足になってしまったのは反省しているけれど、、、リズムの側から攻めることで効果的なアプローチはできたと思います。

と、いうわけで

練習を続ける中で歌いながら思ったことだけれど、2度めの企画であるはらわたはもちろん、田中先生に新しい命を頂いた「大事なこと」も、合唱とリズムというスタイルをどういう切り口でやっていくか考えている原田さんも、1曲めの存在感と闘いながら2曲目を書いていた僕自身も、普段は音楽の場にいないけどたまたま一緒に乗ってくれたメンバーや仕事や趣味やで生き方を考えているメンバーも……。

いろんな「にばんめの一歩」を乗せたはらわたになってくれたかもしれないな、と振り返っています。うれしいことに次回次々回も考えようね、という声がでているので、いつまでもそんな実験的な場所でありますように。

Download (rev002)にばんめの一歩、楽譜はこちらから!

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