東京都合唱祭に参加した話で何度か話題にはしたけれど、企画の合唱チームである「はらわた」についてまとめて書いたところがなかったのでここで書いておこうかな。
「はらわた」のはじまり
大学を卒業するときに、所属していた大学合唱団の「卒団式」というイベントがあって、それに合わせて卒業ソングを作りました。それが「大事なこと」という混声3部を基本にしたクラス合唱風の作品。
▼2013年2月 早稲田大学合唱団卒団式にて(指揮:音森一輝/ピアノ:斉藤航)
なるべく沢山の人に歌って欲しい!と当日に飛び乗りステージしてもらった人もたくさんいて(それができるぐらいシンプルな編曲にしたかった)これはこれで懐かしいなぁ。楽譜もリバイスしたしこの動画は限定公開にしちゃってるけど…笑 どうせ自分で伴奏するなら、と最後までちゃんとピアノ譜書かなかったんだよな。。
そして、これを飲み友達で大学の合唱団の先輩でもある合唱人の原田さん(たいぞさん)が、ウイスキーのうんちくを垂れながらバーで聴いてくれて、面白いからどっかでやろうよ、いいじゃん、って。そしたらちょうど東京都合唱祭があるからそれにしよう、と「はらわた」の初ステージが決まったわけです。
この「大事なこと」をもう一回ちゃんとやろうという主旨でなんとなく話をしたときには、まだ「はらわた」の名前はなかったけどね。
第69回東京都合唱祭(2014年)
原田とわたるだから「はらわた」でいいよね? そんな感じで東京都合唱祭のプログラムに提出。ああ、世の中の決まり事というのは心が追いつく前にもこういう”締切ごと”のお陰で決断されていくことも多いんだろうなぁと思いを馳せる。
この時に演奏したのが次の2曲。大事なことは、はらわたでの演奏のために、ブラッシュアップ(というと聞こえはよくなるけれど、ひどかったところをリライト)しての演奏。くわしくはこのへんを。
「大事なこと」作:斉藤航
「明日」詩:谷川俊太郎/曲:寺嶋陸也
第70回東京都合唱祭(2015年)
田中達也先生による「大事なこと」のアレンジが決まって、さあやるか、となった「はらわたver.2.0」。新曲も書いて挑戦した2ndステージです。
この時に演奏したのが次の2曲。新曲の「にばんめの一歩」についてくわしくはこのへんを。
「大事なこと」作:斉藤航/編曲:田中達也
「にばんめの一歩」作:斉藤航
指揮:原田敬大 / ピアノ:大橋響子 / カホン:木幡雄一郎 / 合唱:はらわた
常設の合唱団ではなく企画ごとのチームとして
過去2回だけですが、ゆるゆるとしたつながりの中で集まってもらっている「はらわた」のメンバー。2回だけどそれぞれ違うメンバーで、違う音で演奏している(できている)。
「合唱団」っていう輪郭のはっきりした団体じゃなくてよい、と思っている。それは、例えば”合唱”との距離が遠い人、最近遠くなってしまっている人、音楽をやるっていうことのハードルが高い人、昔はピアノとか習ってたけどね〜って人、学生のころの合唱祭とかは覚えてるけどその他は特に…って人、そういう周辺の範囲まで巻き込めるチームになるといいな、と。
「はらわた」の裏のテーマとして持っていたんだけど、指揮と主宰で一緒にやってくれている原田さんが、ある日「指揮はもう振らない」と言い出したりしていたことへのある意味挑戦状じゃないけど、いいから指導の場所も持っていなさいと僕から言える一つの形だったんだよね。
そして、そこから芽吹いた団体も生まれようとしているみたい。まぁそれはまた、別のお話。
と、いうわけで
合唱団ではないのでいつか消えてしまうかもしれないけれど、一方で続けることが目的になって形骸化することも無いといえるかもしれない。そんな企画の合唱チーム「はらわた」今後もよろしくお願いします。
そうそう、Youtubeで「はらわた」の演奏曲プレイリストをぜひお気に入りしておいてくださいね。
指揮:原田敬大 / ピアノ:大橋響子 / 合唱:はらわた